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藤原新也氏がweb上に発表している文章 “Shinya talk” (2006年11月9日) の中にも、“華やかなりし”の用例が見られる。段落ごと引用する。 いずれにしても、朝日新聞に関するトークでも書いたように「危機管理」「自己規制」の華やかなりし世の中である。昨今世を賑わしているイジメ問題にしても底流には大きくその壁が立ちはだかっている。 この用例でも、藤原新也氏は現状を“「危機管理」「自己規制」の華やかなりし世の中である”と認定しているようである。してみると、藤原新也氏の文章中に見られる“華やかなりし”という表現は、“華やかな”をちょっと気取って書いてみました、といったぐらいのモノであって、過去のある時期を“華やかであった”と認定して述べているのだと理解してはいけないということになる。 それにしても、“華やかなりし昨今”といった表現が(おそらく校閲を経て)そのまま掲載されてしまうところを見ると、朝日新聞の“危機管理”とやらはちゃんと機能していないのではないかと思われて、他人事ながら心配になる。 関連記事 華やかなりし昨今
by zuikei
| 2007-06-30 02:41
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